【レポート】スキーヤーのためのストレングストレーニング③〜競技特異性を考慮したプログラム〜

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フィジカルコーチ

大野高峰

全3回で実施してきた「ストレングストレーニングシリーズ」。ダンベルや自体重を活用し、自宅やジムで即実践できるスキーヤー向けエクササイズとフォームのポイントをお伝えしてきました。

第1回(5/30):すべてのベースとなる「基本動作(フォーム・ポジション)」

第2回(8/15):骨密度・除脂肪体重・筋厚・筋束長・腱強度など「組織と代謝容量の向上」

第3回(今回):スキー特有の「動作・筋収縮・スピード(速度)」を意識した実践

今回はシリーズ最終回として、より「スキーに繋がる動作・機能」に踏み込んだ内容となりました。

💡 特異性の原則

トレーニングには「特異性の原則」が存在します。これは、「身体は課された負荷や動作の形式にしか適応しない」という原則です。

例えば、片側 vs 両側の筋力トレーニングを比較した最新のメタアナリシス(Kassiano et al., 2025)でも、次のような結果が示されています。

両脚トレーニング ➔ 両脚で力強く発揮する筋力が顕著に向上

片脚トレーニング ➔ 片脚で軸を保持・発揮する筋力が顕著に向上

つまり、「スキーの滑りに活かす」ためには、ただ重いものを挙げるだけでなく、スキーの運動特性から逆算したトレーニングが不可欠になります。

⛷️ スキーの運動特性からトレーニングを紐解く

・特異的な動作パターン

左右での荷重分配の変化、コブやショートターンで求められる体幹の「回旋(ひねり)」と制御。

・特異的な筋収縮様式

外力に耐えながら姿勢を保持・コントロールするエキセントリック(伸張性)および準アイソメトリック(等尺性)な筋収縮がメイン。

・特異的な動作速度

ターンにおけるエッジング時間はわずか1秒未満。短い接雪時間の中で急速に立ち上がる制動力(ブレーキングRFD:立ち上がり筋力)の向上が求められます。

このようにスキー競技の運動特性をブレイクダウンしていくことで、「今どんな目的でその種目をやっているのか」が明確になります。

👥 講習会だからこそ得られる「フォームの再現性」

スキーオフトレ講習会の魅力は、参加者同士でペアを組んでフォームを確認し合える点です。

互いにフィードバックし合うことで、正しい姿勢のポイントや「どこが崩れやすいか」「どう修正すべきか」が自ずと頭と体で整理されていきます。

次回は要町スタジオにて、さらに一歩進んだ「スキームーブメントへの応用」をテーマに開催します!

日時:10月24日(土)9:00〜11:00

場所:要町スタジオ

定員:残り2名

シーズンイン間近のこの時期に、正しい動きの土台を整えておきましょう。ご参加お待ちしております!